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和歌山工場 品質管理チーム(塗装)

 
 
 
       Wadama Takeshi
氏   名:輪  玉   剛  士

入社年月:平成12年4月1日(勤続9年)

品質管理チーム(塗装編)の役割と業務内容

 品質管理チームは、仮組立検査時の部材寸法や塗装の出来栄えなど、鋼橋の品質を管理する部署です。今回は、塗装の品質管理について紹介します。
 まずは、「塗装」に関するお話しから。鋼橋は、100年程度使うことを目標としていますが、この目標を達成する手段として鋼材の防食(防錆)があります。塗装は、いくつかある防食方法のうち最も代表的な方法です。ところが、残念ながら100年以上の寿命を持つ塗料はありません。よって、数十年に1回、塗料の補修や塗り替えが必要になりますが、これが橋梁の維持管理コストを上げる要因となっています。この塗り替え回数を減らすために、耐久性の高い塗料が順次開発され、実用化されています。

 その塗装作業ですが、前回紹介した仮組立が完了した後がスタートになります。鋼材は塗装しなければ錆びますが、塗装すると溶接等の加工ができないという問題があります。そこで、加工中は簡易で一時的な塗装のみ施し、部材の完成後に長期使用に耐え得る、最終的な塗装を行っています。高性能な塗料の性能を十分引き出すには、入念な管理・施工が必要となります。ここが、我々の業務になります。

 最初に必要なことは、一時的な塗料と加工中に発生した錆を完全に除去し、鋼材の素地を露出させることです。これを“素地調整”と言い、専用の機械で鉄の粒子(粒径=0.7mm)を打ち付けるブラストという方法で行います。作業後に、品質の確認を行う必要がありますが、限られた時間内に行わなければ、その間にも錆が発生してしまうため、迅速な対応が必要となります。素地調整の品質は鋼材と塗料の密着性に影響するため、非常に重要な作業です。

 確認が済むと、塗装に入ります。塗装は1回塗って終わりではなく、何層か塗料を重ねるので、塗っては乾かして、塗っては乾かしての繰り返しになります。塗装の種類によりますが、厚さは0.3mm程度あります。管理内容は、塗装の厚さと表面の仕上がり具合です。厚さは、専用の機械(膜厚計)で測り、表面は目で見て確認しますが、対象範囲が広いので、大変な作業です。

 塗り重ねの一番最後に塗る塗装は、景観を考慮した色と、汚れ防止および美観に配慮しているので光沢があります。色は景観設計などによりあらかじめ決まっており、自分で決めることができないのが残念ですが、美しく光沢を持って仕上がった桁を見ると、部材としての鋼桁が完成した達成感を感じることができます。また、鋼橋の寿命や見栄え、維持管理コストに影響する仕事であり、地味ですが重要な、やり甲斐のある仕事です

 次回は輸送編の予定です。非常に重く、巨大な部材を、遠くまで安全に運ぶ計画や管理をする仕事です。車で陸上輸送する方法の他、船で海上輸送する方法もあります。部材や現地の条件、法令等を考慮する必要があるので、そのポイントや苦労話が聞けることを期待しています。


写真-1
写真-1:上塗り塗装の状況
(綺麗に“化粧”してあげます)
写真-2
写真-2:塗装膜厚測定
(橋の“寿命”を管理しています)

写真-3
写真-3:塗装完了状況
(専用の屋内ヤードで塗装します)
写真-4
写真-4:休 日
(ゴルフで気分転換しています)


1日の業務内容など
職  場 事務所内ですが、工場作業の施工管理として事務所の外にいる事が多いです。
 塗装作業ヤードは粉じんや塗料が飛散しておりマスクなどの保護具無しでは入れません(写真-1)
塗装仕様の確認 設計部から配付される塗装仕様に関する資料内容を確認します。部位によって塗装仕様が異なることもあり、耐用年数に影響しますので、入念に確認しています。
工程調整 前工程の仮組担当、および後工程の輸送担当と入念な工程調整を行い、お互いに無駄が生じないよう心掛けています。
塗装検査 使用する塗料や塗布する順番に間違いが無いか、色見本と照合し、確認します。塗膜厚は測定器で測ります(写真-2)。他に表面付着塩分の測定もします。
塗装完了状況 現場で高力ボルト連結をする箇所や現場溶接部以外は、工場で上塗りまで完了します(写真-3)
 できれば供用後もなるべく長くこのままの塗装であって欲しいものですね。
品質管理とは・・・ 地味に見られる品質管理ですが、スペースシャトルの製作においても重点が置かれているということなので、縁の下の力持ちと言っていいでしょう。
休  日 最近ゴルフを始めました(写真-4)。またスポーツ系のTVゲームがリアリティーがあって面白いので楽しんでいます。


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